NASAのアルテミス計画に貢献
LDRA社テストツールは、オリオン(Orion)宇宙船搭載ソフトウェアの検証に採用され、アルテミス1号の大成功をサポートしました。Orion は当初、スペースシャトルに代わり ISS への人員・貨物の輸送や、月着陸などを前提に開発がすすめられ、その後、月面探査「アルテミス計画」の宇宙船として試験飛行が行われています。
事例:オリオン宇宙船搭載ソフトウェアの検証

EE Journal 掲載記事より:「アルテミスでは多くのシステムがゼロから構築されているため、システムをまとめて統合する際の複雑さが増しています。 LDRA は、多くのベンダーがコードレビュー、 カバレッジ解析、単体テストを実行して、システムが計画どおりに動作することを確認するための公式検証ツールとして NASA に承認されました。ブースター、エンジンコントローラー、打ち上げ中止、飛行ソフトウェアなどに至るすべてのソフトウェアサブシステムのコーディングの欠陥とコンプライアンスのギャップを明確に可視化するために使用されています」
「JSFで使用される先端コンピュ-ティング技術では、多くのオンボードソフトウエアはセーフティクリティカルである。それゆえ我々独自の高度な基準に準じて開発されている。この開発には多くの企業が関わっており、各々が高品質で信頼性が高く、かつ統合時の正しさを確かなものにする為に、静的解析と単体テストの両方に一連の基準を規定している。この厳しいあらゆる要求を LDRA 社ツールは満足することを業界の注意深い評価によって得ることができた。」 John H. Robb, JSF Vehicle Systems Principal Software Engineer, Lockheed Martin Aeronautics Company
Renishaw社 IEC 61508 SIL 2 への準拠
Renishaw社は世界をリードする工学・科学技術企業で、高精度計測およびヘルスケアを専門としています。彼らの製品であるRESOLUTE™ 光学式アブソリュートエンコーダは、IEC 61508 SIL 2への準拠が求められましたが、多くのファームウェアの開発プロセスは、これに準拠していませんでした。 Renishaw社へのインタビュー動画
「まず静的解析ツールの利用を通じて、LDRA の製品とサポートの質を体験することができました。既存のソースコードにMISRA C:2012 をレトロスペクティブに適用することは、思っていたほど難しくなく、ファイルごとにコードのアップグレードに取り組みました。当初は面倒に感じましたが、すぐに慣れました。そのなかで、LDRA のレポートがMISRA のルール(大まかな)をより詳細で簡潔な定義に分類することは非常に役立ちました。この適切な粒度により、多くの場合、個々のルール違反が何処に関連しているかの理解が容易です。」
「次に単体テストとカバレッジ解析が必要でしたが、LDRAの単体テストツールであるTBrunを採用することは自然な流れでした。最大の成果は、開発中に既存の機能が損なわれていないことを確認する
リグレッションテストでした。」
「当社製品(RESOLUTE) の認証を目的に導入しましたが、開発プロセスに有益な効果があったため、今後も IEC 61508 の方法論に従い LDRA ツールスイートを適用し続けます。」
Esprit Lean社:医療機器ソフトウェア・プログラムの
国際標準規格 IEC 62304 の準拠に活用
Esprit Lean社(仏)は、癌治療を支援する医療プロジェクトに取り組むに際して IEC 62304 への準拠が必要でした。そしてコーディング規約への準拠を支援する検証ツールで、プログラミングレベルでエラーを効率良く排除できることを理解していました。

「LDRAには各プログラミングスタンダードごとのテンプレートがあり、これを基に独自のルール集を設定し、対話式にコード解析を行えます。」
「IDEよりもLDRAのGUIのほうが便利でした。プログラミングスタンダードの解析結果や、解析対象の全関数をサブファンクションも含めてグラフィカル表示させて、短時間で徹底して分析してイテレーティブに作業することが容易です。」
「LDRAツールスイートにより開発のすべての側面がドキュメント化され、プロジェクトの詳細の伝達が容易になることで、チーム内のコミュニケーションを円滑にし、明白な証明のプロセスを確立できました。そして仮に関係者が移動しても、特定のプロセスの詳細情報が失われることは無くなりました。」
・TBrun と TBeXtreme によるテストとスタブの自動生成によって、膨大な時間とリソースを要することなく IEC 61508 への準拠を達成
・MISRA-C:2004 をベースに独自ルール集を編集。更に可読性、メンテナンス性、テスト容易性などコード評価のメトリクスを採用
・機能テスト実行を評価するカバレッジ解析。 LDRA だけが開発環境への統合をサポートできた(Hi-Tech PICC18 と MPLAB ツールチェーン、Keil社ツールスイート)
・ベストプラクティスな手法でテストは改善され、コストを削減する一方で、生産性と品質を向上させることができた
「LDRAツールスイートは弊社の開発プロセスや手法にとって極めて重要。開発早期段階にエラーを検出し、開発コストを削減して生産性を向上させることができている」
「弊社では将来に向けてツールによって完全に支援される開発プロセスに取り組んできた。そして LDRAツールスイートの導入によりプロセスを自動化し、開発効率を1000%改善できた」 Dr Haik Biglari, Chief Design Engineer Fairchild Controls 社
ANA が世界初導入ボーイング 787 にも採用
